Abstract
タスクの作業効率をあげるには集中することが重要であるが,集中を制御する手法は確立されていない.我々はこれまでに,周辺視野へ視覚刺激を提示し,その刺激量を徐々に減衰させることで集中が増加するのではないかという仮定をもとに実験を行ってきた.しかし,これまでの研究ではタスクにおける視線移動があったために,周辺視野への視覚刺激提示の影響が十分に計測できていなかった.また,実験の結果から,刺激の減衰に関わらず集中力向上に有効な視覚刺激は個人によって異なる可能性が示唆された.そこで本稿では,タスクを一点注視型のものへと変更し,PC でのタスク作業時の周辺視野に数パターンの単純な視覚刺激を提示し,それぞれの刺激が集中に及ぼす影響を実験した.実験により,数字刺激や境界膨張刺激が,集中度向上に寄与する可能性が示唆された.
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Information
Book title
情報処理学会 研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI)
Volume
2018-HCI-180
Pages
1 - 7
Date of issue
2018/11/27
ISSN
2188-8760
Citation
桑原 樹蘭, 髙橋 拓, 中村 聡史. 一点注視型タスクにおける周辺視野への視覚刺激提示が集中度に及ぼす影響, 情報処理学会 研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI) , Vol.2018-HCI-180, No.13, pp.1 - 7, 2018.
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