研究報告

ひとの評価にあった手書き文字の類似度評価手法の提案

Abstract

これまで我々は手書き文字を数式として表現することで平均文字をつくり,利き手と非利き手の平均文字は類似するという特性を明らかにしてきた.その研究では,文字の点列同士のユークリッド距離を計算することで,類似しているかどうかを客観的に評価していたが,この指標だけでは文字の曲がり具合などが類似していたとしても,その評価には表れず類似しているかを判断するには不十分なものであった.そこで本研究では,点列のユークリッド距離で求める類似度の指標の他に,文字のストロークの曲率やバランスの類似度といった他の指標の追加をすることで評価手法の改善を行った.また,ひとの手書き文字の受け取り方を考慮するために,アンケートによって似ている文字と似ていない文字のサンプルを収集し,ひとの評価と一致するような指標の重みを明らかにした.

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Information

Book title

情報処理学会 研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI)

Volume

2019-HCI-181

Pages

1 - 8

Date of issue

2019/01/14

ISSN

2188-8760

Citation

新納 真次郎, 中村 聡史, 鈴木 正明, 小松 孝徳. ひとの評価にあった手書き文字の類似度評価手法の提案, 情報処理学会 研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI) , Vol.2019-HCI-181, No.24, pp.1 - 8, 2019.

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