研究報告

セリフの重要度を考慮した漫才動画再検索のための検索行動の調査

Abstract

漫才は主に 2 人 1 組で行われる話芸であり,老若男女問わず広く親しまれているコンテンツである.漫才は日々生み出され増え続けていくものであり,現状でも膨大な数の漫才が存在しているため,ウェブ上に限らず録画により蓄積される個人のアーカイブも膨大になっている.ユーザはこうしたアーカイブから自身の好みの漫才を繰り返し視聴し楽しむことができるが,視聴したい漫才動画を探し出すことは容易ではない.例えば,クエリの候補となる漫才中のセリフは多様であるため,単純にセリフだけから目的の漫才動画を探し出すことは難しい.我々の研究の大目的は,このような漫才動画の再検索を可能とすることであり,そのために漫才中のセリフの重要度を考慮する事による索引化手法の実現を目指している.そこで本研究では研究の第一段階として,ユーザが漫才を視聴した際の印象的な部分や,漫才を検索する際のクエリとして用いる言葉について調査を行った結果,ユーザはセリフを再検索する際の手がかりとしており,それらは漫才動画内での観客の笑い声が大きいタイミングに表れる傾向があることを明らかにした.

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Information

Book title

情報処理学会 研究報告グループウェアとネットワークサービス(GN)

Volume

2019-GN-106

Pages

1 - 8

Date of issue

2019/01/17

ISSN

2188-8744

Citation

土屋 駿貴, 中村 聡史, 松下 光範. セリフの重要度を考慮した漫才動画再検索のための検索行動の調査, 情報処理学会 研究報告グループウェアとネットワークサービス(GN), Vol.2019-GN-106, No.44, pp.1 - 8, 2019.

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