Abstract
イラスト制作において,初心者や中級者が作画中や作画直後に自身の絵の違和感に気が付くことは困難である.これは,作画過程においてイラストを見続けることで生じた慣れが客観視を阻害していることが原因の一つとして考えられる.この解決策としていくつかの客観視手法が広まっているが,時間がかかる,特定のミスに特化しているなどの問題がある.そこで我々は,あえて視覚情報を制限した状態でイラストを提示することにより,可能な限り短時間での客観視を促す,イラストの部分遮蔽手法を提案する.本手法により,認知に影響を与え,既存手法では発見しにくいミスに気付きやすくなると期待される.本研究では,イラスト制作実験を実施し,提案手法の有効性を調査した.その結果,部分遮蔽手法は客観視に有効であり,遮蔽範囲内の詳細なミスに気付きやすくなることが分かった.
Artifacts
Information
Book title
情報処理学会 研究報告デジタルコンテンツクリエーション(DCC)
Volume
2019-DCC-21
Pages
1 - 8
Date of issue
2019/01/17
ISSN
2188-8868
Citation
髙橋 拓, 中村 聡史. イラスト客観視のための部分遮蔽手法の検討, 情報処理学会 研究報告デジタルコンテンツクリエーション(DCC), Vol.2019-DCC-21, No.54, pp.1 - 8, 2019.
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