研究報告

プレゼンテーション中の発表者のみが聴取可能な音楽による緊張緩和手法の提案

Abstract

何らかの発表にまつわるプレゼンテーションでは,発表者 1 人に対し複数人以上の聴講者という 1 対多のコミュニケーションが基本である.ここで,発表者の個性や会場の雰囲気などにより,発表者は緊張を覚えながらプレゼンテーションを行うことも珍しくない.発表者は緊張してしまうと,思い通りにプレゼンテーションを行うことができず,伝えたいことが伝えられないなどの問題がある.この問題の対策として,人前で繰り返し発表練習を行うといったことが考えられるが,本番の緊張を練習で再現することは難しい.そこで我々は,音楽のリラックス効果に着目し,プレゼンテーション中の発話者のみに遮音性のないイヤフォンを用いて音楽を聴かせることで緊張を和らげ,プレゼンテーションを支援する手法を提案する.本稿では,実際にプレゼンテーションの発話者に音楽聴取を行ってもらう継続的な実験から,手法の有効性を検討した.その結果,プレゼンテーションの発表中に音楽を聴くことで,緊張は緩和され,話しやすさが向上する傾向が明らかになった.

Artifacts

Information

Book title

情報処理学会 研究報告グループウェアとネットワークサービス(GN)

Volume

2019-GN-106

Pages

1 - 8

Date of issue

2019/01/17

ISSN

2188-8744

Citation

徳久 弘樹, 大野 直紀, 中村 聡史. プレゼンテーション中の発表者のみが聴取可能な音楽による緊張緩和手法の提案, 情報処理学会 研究報告グループウェアとネットワークサービス(GN), Vol.2019-GN-106, No.46, pp.1 - 8, 2019.

Links