研究報告

野球における実況ツイートを用いた試合の山場の見逃し防止手法の検討

Abstract

概要:プロ野球は1試合の平均時間が3時間以上あり,サッカーなどの他のスポーツと比べて試合時間が長い.そのため,テレビやインターネットの生放送での観戦では,入浴や食事,仕事と重なって視聴を断念してしまったり,一方的な試合展開による視聴意欲の低下により視聴を途中で断念してしまったりする視聴者も存在する.視聴を途中で断念してしまうと,その後の試合展開が大きく変わることもあるため,視聴者が後悔してしまうことも珍しくない.そこで,我々は野球の試合において重要な場面になったときに視聴者を視聴へ誘導するシステムの構築を試みる.本研究では,その足がかりとして,野球におけるチャンスと呼ばれる場面を推定する手法を検討する.野球は他のスポーツに比べ進行が遅いため,選手の成績や走者の情報などメタデータを用いたものも考えられるが,各選手のその日の成績や通算対戦成績,得点圏での成績など考慮する要素が膨大になってしまうためメタデータから正確に推定するのは難しいと考えた.そこで,我々は実況ツイートの特徴語の頻度やハッシュタグによるツイートの属性を用いた手法を提案し,実際に提案手法でチャンスを推定できるのかを検証した.

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Book title

情報処理学会 研究報告グループウェアとネットワークサービス(GN)

Volume

2019-GN-107

Date of issue

2019/03/11

Citation

木頃 伸哉, 白鳥 裕士, 中村 聡史. 野球における実況ツイートを用いた試合の山場の見逃し防止手法の検討, 情報処理学会 研究報告グループウェアとネットワークサービス(GN), Vol.2019-GN-107, 2019.

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