研究報告

周辺視野に対するぼかしエフェクトが作業時の集中力に及ぼす影響の調査

Abstract

人間は集中すると,有効視野と呼ばれる認知に大きく貢献する周辺視野領域が狭窄することが知られている.このことから,擬似的に有効視野が狭窄するような感覚を人間に与えることができれば,集中を促進することが可能になるのではないかと考えられる.我々は過去の研究において,ビデオゲームをプレイする際にユーザの視線に追随させたぼかしエフェクト,つまり視野が狭まっているようなエフェクトを提示することで,そのプレイにおける集中力が向上することを明らかにした.しかし,この研究の対象はエンタテインメント性のあるゲームであり,いわゆる作業に分類されるようなタスクは対象としていなかった.そこで本研究では,ディスプレイ上での作業を想定したタスクに対して周辺視野部分にぼかしエフェクトを重畳することで,そのタスクの集中力やパフォーマンスが向上するかについて実験を行った.その結果,ぼかしエフェクトは見やすさや心地よさといった生理的印象を低下させるが,作業に対して集中しやすくする効果をもつことを明らかにした.

Information

Book title

情報処理学会 研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI)

Volume

2019-HCI-184

Issue

10

Pages

1 - 8

Date of issue

2019/07/15

DOI

http://id.nii.ac.jp/1001/00198276/

ISSN

2188-8760

Keywords

集中 / 視線 / 有効視野 / 周辺視野

Citation

山浦 祐明,中村 聡史.周辺視野に対するぼかしエフェクトが作業時の集中力に及ぼす影響の調査,情報処理学会 研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI),Vol.2019-HCI-184,Issue.10,pp.1 - 8,2019.

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