研究報告

ライフログ写真の着衣色変化によるファッションへの意識変化手法の実装とその評価

Abstract

ファッションは人々が着用する衣服の種類や配色のバリエーションによって様々な自己表現が可能である.しかし,自身が着る機会のない色や雰囲気の衣服を購入することは難しく,これらのことが原因でファッションに苦手意識を持つ人は少なくない.そこで我々はこれまで,苦手意識改善のため,ライフログ写真内においてユーザ自身の着用している衣服の色を着る機会のない色,苦手な色に変化させ,その写真に日々触れることによりファッションに対する意識変化を促す手法を提案した.そしてその手法が,人の意識変化促進に有効であることを明らかにしたが,これまで提案手法のシステム化を行っていなかった.そこで本稿では,着衣色が変化した写真の提示をスマートフォン上で通知するシステムを実装する.また,ライフログ写真の着衣色変化の精度評価やシステムの使用実験を行った.精度評価の結果,写真によって着衣色変化の精度にばらつきが見られることが明らかになった.また,システムの使用実験を行った結果,ユーザ自身によって抵抗のない写真を選定し,またその写真が撮影された日付情報と合わせてユーザに通知することが,ファッションに対する意識変化に効果的である可能性が示唆された.

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Information

Book title

情報処理学会 研究会報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI)

Volume

2020-HCI-186

Pages

1-8

Date of issue

2020/01/15

ISSN

2188-8760

Citation

佐々木 美香子, 中村 聡史. ライフログ写真の着衣色変化によるファッションへの意識変化手法の実装とその評価, 情報処理学会 研究会報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI), Vol.2020-HCI-186, No.19, pp.1-8, 2020.

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