研究報告

メッセージ画面のスクリーンショットを用いた横断型返信忘れ防止手法の検討

Abstract

メールやLINE,Slackといったコミュニケーションツールでは,受信したメッセージに対してすぐに返信できない結果,返信することを忘れてしまうといった問題が生じることがある.このような問題が生まれる理由として,複数のコミュニケーションツールやチャンネルに返信しなければならないメッセージが偏在することで,返信することを忘れてしまうことがあげられる.そこで我々は,様々なアプリケーションにおける返信すべきメッセージを画像として記録し,サムネイルとして縮小しつつ横断的に一覧化する手法に着目した.具体的には,実際に会話をやりとりするメッセージ画面の画像からサムネイルを生成し,返信するメッセージが多く溜まった際にもサムネイル画像から想起させる.本稿ではその足がかりとして,メッセージ画面に関するサムネイル画像の生成についての調査を行った.実験の結果,画像をそのまま縮小して提示するよりも,メッセージ画像内の要素を適切に切り取ることで返信することを想起しやすくなる可能性が示唆された.特に,フォーマルな場面において,アイコン画像とメッセージテキストの一部を切り取ったものが有用であることが明らかになった.

Artifacts

Information

Book title

情報処理学会 研究報告グループウェアとネットワークサービス(GN)

Volume

2020-GN-110

Pages

1-8

Date of issue

2020/03/09

ISSN

2188-8744

Citation

松山 直人, 又吉 康綱, 中村 聡史. メッセージ画面のスクリーンショットを用いた横断型返信忘れ防止手法の検討, 情報処理学会 研究報告グループウェアとネットワークサービス(GN), Vol.2020-GN-110, No.18, pp.1-8, 2020.

Links