Abstract
日本にはペン字に関する資格講座や日本書写技能検定などが多数あり,自身の手書き文字を綺麗にしたい人は多く存在する.しかし大人になるにつれ書写技能を向上させるのは難しく,また字を練習するのには時間もかかるため,モチベーションを維持するのが難しく容易ではない.そこで本稿では,ユーザが書いた文字をユーザが気づかないレベルで自動的に綺麗にすることにより,ユーザの書写技能を向上させる手法を実現する.本手法は,ユーザが書いた文字をお手本の文字と割合を変えて融合し平均化することによって自動的に綺麗にするものである.まずは手書き文字にお手本文字を融合させた際にどこまでの融合の割合だと自身の文字だと認識してしまうのかを実験的に明らかにする.また実験により明らかになった融合の割合を用いて,システムを実装し,自動的に綺麗にすることによって人の文字がどのように変化するのかについて検討を行う.
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Information
Book title
情報処理学会 研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI)
Volume
2016-HCI-169
Pages
1 - 8
Date of issue
2016/08/22
ISSN
2188-8760
Citation
久保田 夏美, 新納 真次郎, 中村 聡史, 鈴木 正明, 小松 孝徳. ユーザに気づかせることなく書写技能を向上させるシステムの提案, 情報処理学会 研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI) , Vol.2016-HCI-169, No.5, pp.1 - 8, 2016.
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