Abstract
ある対象物と繰り返し接することで,その対象物への好感度が増すという単純接触効果はよく知られているものである.我々は,この単純接触効果が,人が長年書いて見ている自身の手書き文字についても現れるのではないかと考えた.そこで本稿では,実験により人がどのように自身の文字と他者の文字を区別しているのか,またどのような手書き文字の好感度が高くなるのかを調査する.実験ではまず,実験協力者が全員分の名前を複数回筆記して平均手書き文字を生成し,その平均手書き文字を判別できるかを明らかにする.次に,ある実験協力者が書いた文字を他の実験協力者が書いた文字と平均化して提示しても自身の文字を判別できるのか,またどのような文字に対して好感度が高くなるのかについても明らかにすることによって,手書き文字を人がどのように捉えているのかについて調査する.
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Book title
情報処理学会 研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI)
Volume
2016-HCI-169
Issue
6
Pages
1 - 8
Date of issue
2016/08/22
ISSN
2188-8760
Citation
斉藤 絢基, 新納 真次郎, 中村 聡史, 鈴木 正明, 小松 孝徳. 手書き文字に対する書き手識別と好感度に関する調査, 情報処理学会 研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI) , Vol.2016-HCI-169, Issue.6, pp.1 - 8, 2016.
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