Abstract
日常生活においてやるべきタスクは多く存在している.しかし,タスクに対して負荷を感じることでタスク遂行へのモチベーションが上がらず,タスクを遂行しないことで,タスクが山積してしまうという問題が生じてしまう.そこで本研究では,ユーザのタスクへの主観的な負荷を基準に,やらなければいけないタスクよりも負荷の高いタスクを提示し,提示タスクよりも楽に遂行できると思わせることでタスクへのモチベーションを向上させ,タスク遂行を促進する手法を提案する.具体的には,ユーザが自身の抱えているタスクを主観的な負荷を基準にランク付けを行い,そのランク付けに基づいてタスクの提示を行う.本稿では,より負荷の高いタスクを提示した際と提示しなかった際のタスクへのモチベーションや遂行率を比較する実験を行い,提案手法の有用性について検証を行った.その結果,やるべきタスクの主観的負荷が比較タスクの主観的負荷よりも小さくなるにつれて,達成率が向上することや,やるべきタスク似たような系統のタスクを提示した際に,達成率が向上する可能性が示唆された.
Artifacts
Information
Book title
情報処理学会 研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI)
Volume
2021-HCI-192
Pages
1-8
Date of issue
2021/03/08
Date of presentation
2021/03/16
Location
オンライン
ISSN
2188-8760
Citation
松山 直人, 中村 聡史. 負荷の高いタスクの並列提示によるタスク遂行への負荷軽減に関する手法の提案, 情報処理学会 研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI), Vol.2021-HCI-192, No.33, pp.1-8, 2021.