予稿集

デスクワーク時の集中を阻害する周辺視野領域での視覚妨害刺激の基礎検討

Abstract

文章作成などのデスクワークを効率的に進めるためには,タスクに対して集中を維持することが重要である.しかし,現実には人が近くを通り過ぎるといった些細なことでも集中は途切れてしまい,集中を維持するのは困難である.集中を途切れさせないためにはデスクワークの環境を整えることが重要だが,オフィスにおいて一個人がコントロールできる要素は限定的である.そこで本研究では,将来実現可能な範囲で比較的効果の高い視覚改善方法を見出すことを目的として,まずは中心視野で集中が必要な系列記憶タスクと,周辺視野を移動する視覚妨害刺激を設計し,刺激が集中力に与える影響を調査する実験を行った.実験の結果,提示する移動視覚妨害刺激の種類によって,系列の記憶に変化が生じていることから,集中力の低下度合いが異なることなどが分かった.また系列の記憶におけるタイミングごとの成績から,視覚妨害刺激の設計や類型化の可能性について検討を行った.

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Information

Book title

インタラクション2021

Pages

777-782

Date of issue

2021/03/10

Date of presentation

2021/03/12

Location

オンライン

Citation

鎌田 安住, 金田 大輔, 中村 聡史. デスクワーク時の集中を阻害する周辺視野領域での視覚妨害刺激の基礎検討, インタラクション2021, No.3Q01, pp.777-782, 2021.