研究報告

タスク周辺への視覚刺激を用いたPC上タスクに対する集中度向上手法の検討

Abstract

論文やレポート作成,プログラミングなど,我々の生活の中で PC を用いたタスクを行うことは多い.ここでタスクを効率よく行うためにはそのタスクに対して集中することが大事であるが,実際にタスクに集中しようとしても長く続かないという人は少なくない.我々はこうした問題に着目し,周辺視野領域に視覚刺激を提示することによって集中を促す手法を検討してきた.しかし,これまでの研究では視線が動くようなタスクには適用できなかった.そこで本研究では,PC 上のタスクに対して視覚刺激を提示することで集中度を向上する手法を検討する.具体的には,視線の移動を促す点つなぎタスクを用意し,その周りを視覚刺激で囲むことでタスクに対する集中度向上できるのではないかという仮説をたて,無刺激の場合と視覚刺激を提示した実験を実施した.1 つ目の実験では数字刺激などが無刺激に比べパフォーマンスが高かったが,2 つ目の実験では差がなくなっており,実験を再設計しさらなる実験を行う必要性が明らかとなった.また,文字刺激はその文字列が邪魔になっていることも示唆された.

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Information

Book title

情報処理学会 ヒューマンコンピュータインタラクション研究会(HCI)

Volume

2021-HCI-193

Pages

1-7

Date of issue

2021/05/25

Date of presentation

2021/06/02

Location

オンライン

ISSN

2188-8760

Citation

桑原 樹蘭, 南里 英幸, 中村 聡史. タスク周辺への視覚刺激を用いたPC上タスクに対する集中度向上手法の検討, 情報処理学会 ヒューマンコンピュータインタラクション研究会(HCI), Vol.2021-HCI-193, No.21, pp.1-7, 2021.