研究報告

能動性を引き出すことで推し語り効果を最大化する手法の再検証

Abstract

自身の熱中・没頭するものの中で情熱を捧げて応援する対象を「推し」と表現する文化が広がりつつある.また自分のみで楽しむだけでなく,同じ気持ちを共有したい・良さを知って欲しいなどの理由から他者に自分の推し作品や人などを推薦する推し語りも増えている.しかし,多くの人が自身の好きな推しを詳しく知らない他者に推薦しても,なかなか興味をもってもらえない.我々はこれまでの研究で,聞き手に検索クエリを考えさせることで受け身になっている聞き手に興味を持たせる方法を提案してきた.その結果,通常通り話を聞く群と比べ,検索クエリを考えながら聞く群は推薦コンテンツへの興味が増加した傾向があった.しかし,以前の実験では実験人数が 12 名と少なく,提案手法が効果的であったとは言い切れない.そこでまず,同様の実験の人数を 4 倍以上に増やし,提案手法の有用性を再調査した.さらに本稿では,再調査で得られた結果をもとに条件を変更して実験を行った.その結果,クエリ思考あり群の方が題材に関わらず興味を増加させる可能性が示唆された.しかし,実験から 1 週間後のアンケートでは「気になって調べようと思っていたが,忘れてしまっていた」人が多いことが明らかとなった.

Information

Book title

情報処理学会 研究報告グループウェアとネットワークサービス(GN)

Volume

2022-GN-115

Pages

1-8

Date of issue

2022/01/13

Date of presentation

2022/01/21

ISSN

2188-8744

Citation

船﨑 友稀奈, 中村 聡史. 能動性を引き出すことで推し語り効果を最大化する手法の再検証, 情報処理学会 研究報告グループウェアとネットワークサービス(GN), Vol.2022-GN-115, No.54, pp.1-8, 2022.