研究報告

コミックにおけるオノマトペの効果的な「不」使用方法についての考察

Abstract

臨場感にあふれ繊紐な表現を可能とするオノマトペは,コミック作品においても効果的な表現の一技法とし て積極的に使用されており,その効果について多くの考察がなされている. 本稿ではそのようなオノマトペがあえて使用されていない箇所に着目し,その不使用方法がもたらす意味および効果について考察した.その結果,オノマトペを使用しないことによって,使用されている箇所との差異を強調することとなり,むしろ物語における重要な箇所でオノマトペが使用されていないケースの方が多いことが明らかとなった.

Artifacts

Information

Book title

第7回コミック工学研究会

Pages

12-18

Date of issue

2022/03/16

Citation

杉田 莉子, 小松 孝徳, 中村 聡史. コミックにおけるオノマトペの効果的な「不」使用方法についての考察, 第7回コミック工学研究会, pp.12-18, 2022.