研究報告

待機画面におけるプログレスバーの長さが選択に及ぼす影響の調査

Abstract

多くのウェブサイトやアプリケーションにおいて,ユーザが待機する画面にプログレスバーが表示される.我々はこれまでの研究でプログレスバーの表示位置,アニメーションの向き,画面遷移直前のアニメーション位置の 3 つの観点で,待機後のユーザの選択行動に及ぼす影響の調査を行ってきた.しかし,これまでの研究ではウインドウサイズの横幅と同等の長さのプログレスバーに限定して調査を行ってきたため,プログレスバーの長さが及ぼす影響に関してはまだ明らかになっていない.そこで本研究では,プログレスバーが短くなるとユーザの視線の移動範囲が狭くなり,選択が中央に集中するという仮説を立て,長さを変えたプログレスバーを用いて実験を行い,仮説の検証を試みた.実験の結果,プログレスバーの長さがウインドウ幅の 50% の場合よりも 10% の場合のほうが特異な偏りがみられた.また,選択に対する負荷が小さいときにプログレスバーが選択に及ぼす影響が大きくなる可能性が示唆された.

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Information

Book title

情報処理学会 研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI)

Volume

2022-HCI-199

Pages

1-8

Date of issue

2022/08/15

Date of presentation

2022/08/22

Location

北海道小樽市

ISSN

2188-8760

Citation

横山 幸大, 中村 聡史. 待機画面におけるプログレスバーの長さが選択に及ぼす影響の調査, 情報処理学会 研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI), Vol.2022-HCI-199, No.1, pp.1-8, 2022.

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