研究報告

待機画面におけるプログレスバーの表示位置が待機後の選択に及ぼす影響の調査

Abstract

多くのウェブサイトやアプリケーションにおいて,ユーザが待機する画面にプログレスバーが表示される.我々はこれまでの研究でプログレスバーの長さ,表示位置,アニメーションの向き,画面遷移直前のアニメーション位置について,それぞれが待機後のユーザの選択行動に及ぼす影響について「アニメーションの終端付近にある選択肢が選ばれやすくなる」という仮説をたてて調査を行ってきた.その結果,各調査項目において待機後のユーザの選択位置に偏りが生じやすい条件と偏りが生じにくい条件が明らかになったが,アニメーションの終端ではない箇所に選択が偏る傾向がみられた.そのため本稿ではこれまでの研究で得られた結果についてより詳細に分析を行い,プログレスバーの表示位置が及ぼす影響について「プログレスバーを上中下で表示した場合,表示位置が下になるにつれて右から 2 列目の選択肢に対する選択率が高くなり,左下の選択率が低くなる」という仮説を構築し,再検証を行う.その結果,表示位置が下側になるにつれて左から 2 列目,右下にある選択肢に対する選択率が高くなり,左端の列にある選択肢に対する選択率が低くなり仮説を指示するような結果となった.

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Information

Book title

情報処理学会 研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI)

Volume

2022-HCI-200

Pages

1-8

Date of issue

2022/11/01

Date of presentation

2022/11/09

Location

淡路夢舞台

Citation

横山 幸大, 中村 聡史. 待機画面におけるプログレスバーの表示位置が待機後の選択に及ぼす影響の調査, 情報処理学会 研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI), Vol.2022-HCI-200, pp.1-8, 2022.

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