Abstract
自動車の初心者ドライバにとって,カーブ走行は操舵の量やタイミングが感覚的で習得が容易ではない.我々はこれまでの研究において,操舵角に応じた音を鳴らすことで運転を支援する手法ドレミハンドルを提案してきた.実験の結果,通常ハンドル群に比べドレミハンドル群の修正舵が有意に減り,ドレミハンドルが運転を支援する可能性が示唆された.しかし,現在の 90 度で 1 オクターブ音階が上がるという設計の妥当性については検証されていない.そこで本稿では,一音階に割り当てる角度幅が狭い方が操舵角の変化をより敏感に知覚できるため,修正舵が減少しやすいという仮説のもと,比較実験を行った.具体的には,角度幅が半分の群と倍の群の 2 群に分けて実験を行った.ここで,これまで行った実験と設計を統一し,通常の角度幅群とも比較および分析を行うことで,急なカーブでは角度幅が半分のものが,緩いカーブでは角度幅が通常のものが適しているということを明らかにした.
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Information
Book title
研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI)
Volume
2023-HCI-201
Issue
36
Pages
1 - 8
Date of issue
2023/01/09
Date of presentation
2023/01/17
Location
石垣島
ISSN
2188-8760
Citation
渡邉 健斗, 松田 さゆり, 大石 琉翔, 中川 由貴, 中村 聡史, 小松 孝徳, 鳥居 武史, 澄川 瑠一, 高尾 英行. ドレミハンドルにおける一音階に対する角度幅がカーブ走行の上達に与える影響の調査 , 研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI), Vol.2023-HCI-201, Issue.36, pp.1 - 8, 2023.
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