Abstract
デジタルな手書きの機能のひとつに Undo/Redo 機能がある.しかし,既存の Undo/Redo 機能では,筆記順序に対して逐次的に行うことしかできず,筆記テストにおける解答と下書きのメモのような確信度に差があるような状況において,その確信度が低い下書きのメモだけをあとから削除するといったことはできない.そこで本研究では,筆記情報の中でも筆記の最中に調整可能なパラメータである筆圧を利用することで,確信度の高い箇所を並行して残し,その確信度ベースで Undo/Redo 機能を可能とする手法を提案する.またプロトタイプシステムを実装し,デジタル手書き支援への応用可能性を調査する.その結果,本手法を用いることでユーザの筆圧の分布が変化し,最終的にノートに残されているストローク量が大きく減少することを明らかになった.また,数名のユーザに 5 日間利用してもらったところ,1 回の提案手法 Undo で削除しているストロークの割合が増加する傾向にあることがわかった.
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Information
Book title
研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI)
Volume
2023-HCI-201
Pages
1-8
Date of issue
2023/01/09
Date of presentation
2023/01/16
Location
石垣島
ISSN
2188-8760
Citation
関口 祐豊, 植木 里帆, 中村 聡史. PP-Undo: 筆圧の制御により付与されたストロークの確信度に基づくUndo/Redo手法の提案, 研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI), Vol.2023-HCI-201, No.15, pp.1-8, 2023.
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