研究報告

会話からの検索クエリ自動生成による推し語り効果向上システムの実装と検証

Abstract

自身の熱中・没頭する「推し」を,他者に推薦する推し語りが増えている.しかし,多くの人が自身の好きな推しを詳しく知らない他者に推薦しても,なかなか興味をもってもらえない.我々はこれまでの研究で,聞き手に検索クエリを考えてもらうことで聞き手に興味を持たせる方法を提案し,実験により検索クエリを考えながら聞く群は推薦コンテンツへの興味が増加する傾向を明らかにした.しかし,通常の推し語りの場面で検索クエリを考えることを聞き手に伝えてから話をするのは自然ではない.そこで本研究では,推し語りの内容から検索クエリを生成するとともに聞き手に提示し,検索クエリを想起させることができるようなシステムを提案する.また実験により,検索クエリの提示は推し語りの効果を高めることを明らかにした.一方,推し語りの会話の構造化を行い,推し語りが失敗するケースでは説明が多く,経験に関する言及が少ないことなどを明らかにした.

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Information

Book title

情報処理学会 研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI)

Volume

2023-HCI-202

Pages

1-8

Date of issue

2023/03/06

Date of presentation

2023/03/13

Location

国士舘大学

ISSN

2188-8760

Citation

船﨑 友稀奈, 中村 聡史. 会話からの検索クエリ自動生成による推し語り効果向上システムの実装と検証, 情報処理学会 研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI), Vol.2023-HCI-202, No.11, pp.1-8, 2023.