Abstract
日常生活を送る上でものの重さや量をはかることは頻繁に発生する.その際には計量器などの道具を要するが,必ずしも手元にあるとは限らず,目分量で計量してしまうことも考えられる.しかし,ひとの目分量は正確では無く,料理等で計量に間違いがあると,失敗のもととなってしまう.ここで爪色は,力を加えると赤色から白色に変化する.そこで本研究では,特別な道具なく重さをはかるため,ものを持った時の指の爪色の変化を利用する手法を提案する.また,ものの重さに対応して爪色は変化するという仮説を立て,50g 刻みの重さについて爪画像のデータセットを構築した.また分析の結果,重さに応じてHSV,RGB の値が変化する傾向があること,1 つの重さあたり 20 枚程度の爪画像があると 85% の精度で判定できることが明らかになった.
Artifacts
Information
Book title
情報処理学会 研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI)
Volume
2023-HCI-202
Pages
1-8
Date of issue
2023/03/06
Date of presentation
2023/03/15
Location
国士舘大学
ISSN
2188-8760
Citation
松田 さゆり, 中村 聡史. 爪色の変化によるものの重さの推定に関する基礎検討, 情報処理学会 研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI), Vol.2023-HCI-202, No.45, pp.1-8, 2023.