Abstract
PC やスマートフォンの利用においてしばしば待機時間が発生する.これらはユーザにとって負荷となりやすく,離脱やモチベーションの低下にもつながるため,体感時間を短縮することは,ユーザビリティの向上に繋がる.これまでの研究では,ユーザの体感時間を短縮する手法として,周辺視野へ視覚刺激を提示することが有効であるという結果が複数確認されている.しかし,これらの研究は PC に限定しており,スマートフォンにおいてどのような体感時間短縮効果があるかは明らかになっていない.そこで本研究では,PC とスマートフォンを対象に,プログレスバーの周辺に視覚刺激を提示し,それが参加者の体感時間に与える影響を調査した.横,縦,円形の 3 種類の向きを持つ視覚刺激を用意して,デバイス間で比較し,PC とスマートフォンいずれでも視覚刺激により短縮効果があること,またデバイスの形に合った刺激がより強い短縮効果を持つことなどが確認された.
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Information
Book title
情報処理学会 研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI)
Volume
2023-HCI-202
Pages
1-7
Date of issue
2023/03/06
Date of presentation
2023/03/15
Location
国士舘大学
ISSN
2188-8760
Citation
小川 剣二郎, 青木 柊八, 中村 瞭汰, 山中 祥太. PCとスマートフォンにおけるプログレスバーと周辺視野への視覚刺激の提示による体感時間短縮効果の調査, 情報処理学会 研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI), Vol.2023-HCI-202, No.55, pp.1-7, 2023.