研究報告

自由記述設問の順番とテキストボックスサイズが離脱に及ぼす影響:スマートフォン・PCの比較

Abstract

Web アンケートは短時間で手軽に多くの回答を集めることができる.しかし,多様な回答を集めることができる自由記述設問において,「特になし」や適当な文字列といった不真面目回答が見られる問題がある.このような不真面目回答を削減することを目的に,我々は過去に自由記述設問に着目した実験を行ってきた.その結果,自由記述設問を最初に回答してもらうことで,不真面目回答率が減ること,離脱する人が多くなる傾向が見られ,不真面目回答率が低くなる可能性が示唆された.また,スマートフォンでの回答は PC での回答よりも離脱が多いことも見られた.ここで,スマートフォンと PC での画面サイズは異なるものの,テキストボックスサイズは考慮していなかった.そこで本研究では,自由記述設問の順番およびテキストボックスの関係について調査を行った.その結果,自由記述設問を最初に回答,かつテキストボックスが大きいと,離脱率が最も高くなる傾向が見られた.また,スマートフォンはテキストボックスサイズによらず離脱率が高い傾向が示された.

Artifacts

Information

Book title

情報処理学会 研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI)

Volume

2023-HCI-204

Pages

1-8

Date of issue

2023/08/01

Date of presentation

2023/08/09

ISSN

2188-8760

Citation

山﨑 郁未, 畑中 健壱, 中村 聡史, 小松 孝徳. 自由記述設問の順番とテキストボックスサイズが離脱に及ぼす影響:スマートフォン・PCの比較, 情報処理学会 研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI), Vol.2023-HCI-204, No.18, pp.1-8, 2023.