研究報告

色選択インタフェースにおける錯視の影響の調査

Abstract

ソフトウェア上でのデザイン制作には,カラーパレットをはじめとする色選択インタフェースが多く用いられる.色選択インタフェースは,グラデーションや選択した色を表示する機能を持ち,色の位置関係が分かりやすい点で便利である.しかし,これらのインタフェースではインタフェースそのものの色と選んだ色の関係性により錯視が発生し,選択した色と実際に選んだ色が異なってしまうことがある.そこで本研究では,色選択インタフェースの背景色と選んだ色とで明るさの錯視が発生することに着目し,色選択インタフェースにおける錯視の影響を調査した.具体的には,背景色の違うカラーパレット上においてグレースケールの色を選択した場合に起こる錯視の影響を検証し,色選択に有効なインタフェースについて検討を行った.調査の結果,色の選択行動から色選択において明るさの錯視現象が確認されたほか,色選択インタフェースにおいて適切な背景色は選択色とユーザによって異なる可能性が示された.

Artifacts

Information

Book title

情報処理学会 研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI)

Volume

2024-HCI-206

Pages

1-8

Date of issue

2024/01/08

Date of presentation

2024/01/15

Location

沖縄産業支援センター

ISSN

2188-8760

Citation

小林 沙利, 中村 聡史. 色選択インタフェースにおける錯視の影響の調査, 情報処理学会 研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI), Vol.2024-HCI-206, No.16, pp.1-8, 2024.