研究報告

基礎的な数式の構造理解に向けた2種類の数式ハイライト手法の比較調査

Abstract

基礎計算は数学学習の基盤となるため,符号間違えのようなケアレスミスは早い段階で修正したほうが良い.そのためには数式の構造理解が重要であることから,我々はその支援を目的とし,計算中の数式の特定箇所へハイライトをすることで計算ミスを減らす手法を提案してきた.また,計算においてどのようなハイライト法が効果的であるかを調査するため,6 種類のハイライト法を用いて,すでに計算された数式から間違えている箇所を見つけ出す実験を行った.しかし,どういった要因が正答率や解答時間に影響するのかを明らかにできていなかった.そこで本研究では,分配法則を利用して解く問題に限定し,これらの問題に効果的だと考えられる 2 種類のハイライト手法を用いた実験をクラウドソーシング上で幅広い年代を対象に行い,適切なハイライト手法について検討を行った.実験の結果,括弧にマーカーを引いたようなハイライト手法が数式の構造理解を促進する可能性や,文字のきれいさ,計算ミスタイプによって有効なハイライト手法がある可能性などを明らかにした.

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Information

Book title

情報処理学会 研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI)

Volume

2024-HCI-206

Pages

1-8

Date of issue

2024/01/15

Date of presentation

2024/01/15

ISSN

2188-8760

Citation

植木 里帆, 中村 聡史. 基礎的な数式の構造理解に向けた2種類の数式ハイライト手法の比較調査, 情報処理学会 研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI), Vol.2024-HCI-206, No.20, pp.1-8, 2024.