Abstract
Web 上での単調な選択行動はオンラインショッピングにおける商品選択のようにユーザ実験など多くの場面で見られる.この種の作業では,繰り返し行われる選択行動などにより,作業者が不適切な慣れを発生させることが問題となることがある.我々はこれまで,作業中の慣れが実験協力者の選択行動に及ぼす影響について,作業の回答時間に着目し慣れの影響を検出できるか調査を行ってきた.しかし,回答時間による行動の傾向が分かった一方で,慣れが選択行動に及ぼす影響については十分に明らかにできていなかった.そこで本稿では,マウス操作の軌跡に着目し,マウスの軌跡を 5 種類のパターンに分類し,それぞれのパターンを用いて作業中の慣れが及ぼす影響の検出を目的として再度調査を行った.その結果,ユーザが単純選択作業を繰り返している際に,回答時間が短くなっている場合や同じ位置の選択肢を選び続けているときは,マウスの軌跡が特定のパターンであるかを判断することで不適切な慣れの影響が生じているかを判断できる可能性があることを明らかにした.
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Information
Book title
情報処理学会 研究報告コラボレーションとネットワークサービス(CN)
Volume
2024-CN-121
Pages
1-7
Date of issue
2024/01/15
Date of presentation
2024/01/22
ISSN
2758-8262
Citation
髙久 拓海, 中村 聡史. Web上での繰り返し選択実験における単調さが不適切な慣れに及ぼす影響, 情報処理学会 研究報告コラボレーションとネットワークサービス(CN), Vol.2024-CN-121, No.21, pp.1-7, 2024.