Abstract
Web アンケートは手軽にデータ収集ができ便利であるものの,設問に対して真面目に回答しない回答が多く集まる.特に自由記述においては「わからない」や「特になし」など不真面目回答をする人が集まる問題がある.このような問題に対して,設問の順序や回答欄のデザインなどに工夫がなされている.その工夫の評価指標として不真面目回答率が用いられているが,評価者が全ての自由記述回答を手作業で判断するため,膨大なデータを扱う Web アンケートでは非常に手間であり時間がかかる.ここでアンケートの質問とそれに対する回答は一種の対話と捉えることができる.そこで文の意図や内容を理解できる対話型 AI,ChatGPT を用いて回答の自動分類をできるのではないかと考えた.本研究では,ChatGPT を用いた不真面目回答分類の基礎検討として,これまで行ってきたアンケートデータを用いて分類精度や効率的なプロンプトについて検討を行った.実験の結果,回答に対して点数を付与する手法が最も精度高い結果となった.一方,F 値は十分ではなく,判定における課題が残った.
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Book title
情報処理学会 研究報告コラボレーションとネットワークサービス(CN)
Volume
2024-CN-121
Pages
1-7
Date of issue
2024/01/22
Date of presentation
2024/01/22
ISSN
2758-8262
Citation
畑中 健壱, 山﨑 郁未, 中村 聡史. Webアンケートにおける不真面目回答のChatGPTを用いた自動分類, 情報処理学会 研究報告コラボレーションとネットワークサービス(CN), Vol.2024-CN-121, No.22, pp.1-7, 2024.