Abstract
プログラムを作成する際,コードを書く・実行する・修正するというサイクルを頻繁に回すことは重要である.ここで,コードの修正後に確認で再実行をするとき,プログラムは最初から実行される.通常はこうした挙動で問題ないが,実行に時間が掛かるアニメーションプログラムや,マウスやキーボード操作が必要なインタラクティブなプログラムの場合,元のコードでバグが起きていた位置まで進むのを待つこと,マウスやキーボード操作を行って問題ないかを確認することは手間になる.そこで本研究では,コード編集後の再実行時に修正前の実行状態をユーザの操作も込みで復元できる Processing 向けのツール Repro4PDE を実装した.その結果,アニメーションプログラムのパラメータ調整を行うというタスクにおいて試行回数の増加や所要時間の減少が見られたものの,その動作の把握の難しさから正解率は向上しないという問題もあり,今後の課題が明らかになった.
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Information
Book title
情報処理学会 研究報告コラボレーションとネットワークサービス(CN)
Volume
2024-CN-121
Pages
1-8
Date of issue
2024/01/15
Date of presentation
2024/01/23
ISSN
2758-8262
Citation
古賀 壮, 中村 聡史. Repro4PDE: コード編集後に動作と操作を任意の地点に復元可能な開発システムの実現, 情報処理学会 研究報告コラボレーションとネットワークサービス(CN), Vol.2024-CN-121, No.48, pp.1-8, 2024.