Abstract
日本における手書き文字練習では,同じ字を何回も手書きする必要があり,退屈であるために嫌いになっていくことは珍しくない.我々はこうした文字練習を楽しく,かつ効果的なものにするために,手書きストロークに応じてメロディを鳴らす手法を提案し,実装してきた.しかしこれまでのシステムでは,画面上のどこにペンを置いても音が鳴るため,お手本をなぞるための制約として十分に機能せず,ただ単に音を鳴らすものとして楽しまれてしまうという問題があった.そこで本研究では,手書きストロークがお手本のストロークから一定以上離れると音が止まるように手法を改良し,その影響について実験を行った.実験の結果,お手本に連動した音提示は手書き文字練習の速度を遅くすること,また音提示範囲内に収まる手書き練習が多くなることなどを明らかにした.
Artifacts
Information
Book title
信学技報
Volume
123
Pages
7-12
Date of issue
2024/03/12
Date of presentation
2024/03/13
Location
沖縄産業支援センター
ISSN
2432-6380
Citation
鳩貝 怜央, 松田 さゆり, 渡邉 健斗, 中村 聡史, 掛 晃幸. メロ字ィ: 手書き練習における軌跡とお手本との距離を考慮したメロディ提示手法, 信学技報, Vol.123, No.433, MVE2023-43, pp.7-12, 2024.