研究報告

フェンシングにおける記者の振り返りシーンを考慮した時系列情報提示による取材支援

Abstract

大学生スポーツ記者は,取材以外にもプレー中の写真撮影や SNS への試合速報・写真の投稿も行なっており,試合終了から取材開始までに質問を考える時間は限られている.その結果準備が不足し,取材対象に過度に頼ってしまう場合が多い.そこで本研究では,フェンシングを対象に,記者が試合を見ている途中に振り返りシーンを付与し,その付与結果に合わせて試合に関する時系列情報を把握可能とすることにより取材支援を行う手法を提案する.試合中の選手の立ち位置の変化を可視化し動画とともに提示するシステムを実装し,観戦中に入力してもらった振り返りシーンを活用して振り返ることで,質問の内容が変化するかを検証する.提示した情報をもとに質問を考えてもらう実験を行った結果,システムなしと比べてシステムありで質問を考えた方が,特定のシーンを取り上げた質問やプレーに対する記者の解釈を踏まえた質問が多く見られた.

Artifacts

Information

Book title

情報処理学会 研究報告エンタテインメントコンピューティング(EC)

Volume

2024-EC-71

Pages

1-8

Date of issue

2024/03/10

Date of presentation

2024/03/19

Location

京都学・歴彩館

ISSN

2188-8914

Citation

萩原 亜依, 中村 聡史. フェンシングにおける記者の振り返りシーンを考慮した時系列情報提示による取材支援, 情報処理学会 研究報告エンタテインメントコンピューティング(EC), Vol.2024-EC-71, No.40, pp.1-8, 2024.