Abstract
我々のこれまでの研究において,副詞的表現が異なる日本語の選択肢の中から 1 つを選ぶ際に,選択肢をクリックして選ぶ場合(クリック選択)と読み上げて選ぶ場合(発話選択)とで選択に偏りが生じた.その要因として,副詞的表現の文字数が発話選択に負担を与えた可能性が考えられる.そこで本研究では「英語の選択肢において,選択肢の内容が長いほど発話選択での選択率が低くなる」という仮説を立て,仮説の検証のためにポインティングタスクにおいて自身が選択した項目に注意しながら取り組んでもらう実験を行った.具体的には文字数の異なる 3 種類の表現の選択肢を用意し,表現の長さと選択率の関係についてクリック選択と発話選択を比較した.実験の結果,どちらの選択方法でも長い選択肢の選択率が低くなったものの,発話選択で特にその傾向がみられ仮説が支持された.
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Information
Book title
情報処理学会 研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI)
Volume
2025-HCI-211
Pages
1-8
Date of issue
2025/01/07
Date of presentation
2025/01/14
Location
沖縄産業支援センター
ISSN
2188-8760
Citation
村上 楓夏, 重松 龍之介, 大石 琉翔, 中川 由貴, 中村 聡史, 柴﨑 礼士郎, 鳥居 武史. 英文選択肢の長さが発話選択による選択に及ぼす影響, 情報処理学会 研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI), Vol.2025-HCI-211, No.11, pp.1-8, 2025.