Abstract
Web ベースの実験は,クラウドソーシングを利用することで多くの参加者を素早く募集でき,ユーザインタフェース操作時のデータを大量に収集することができる.しかし,クラウドソーシングを利用して行う Web ベースの実験では,指示を守らない参加者や乱雑な操作を行う参加者も存在するため,実験データの品質が低下してしまう問題がある.そこで本研究では,適切な操作を行うユーザのみが実験に参加できるようにするため,実験で要求される操作と関連する事前タスクを設け,その結果に基づいて適切な操作を行うユーザを抽出するアプローチを検討した.実験では,事前タスクとしてマウス操作を必要とする簡単な操作課題を行い,その後にポインティングタスクを実施した.その結果,事前タスクとポインティングタスクのパフォーマンスには一定の関連性がみられ,事前タスクによってより正確に指示を守るユーザを抽出できる可能性が示唆された.
Artifacts
Information
Book title
情報処理学会 研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI)
Volume
2025-HCI-211
Pages
1-8
Date of issue
2025/01/07
Date of presentation
2025/01/14
Location
沖縄産業支援センター
ISSN
2188-8760
Citation
三山 貴也, 中村 聡史, 山中 祥太. Webベースの実験における事前タスクを用いたユーザ分類の検討, 情報処理学会 研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI), Vol.2025-HCI-211, No.14, pp.1-8, 2025.