研究報告

デジタルペンの筆圧による濃淡表現の有無が算数問題の理解に及ぼす影響の調査

Abstract

GIGA スクール構想により,デジタルデバイスが教育現場において一層身近となり,デジタルデバイスを用いたデジタル手書きを行う機会も増えている.しかし,デジタル上で手書きが行われることによる学習への影響は明らかになっていない.そこで本研究では,手書きの特徴の一つである筆圧に着目し,筆圧の有無による手書き表現が学習における理解に対してどのように影響を及ぼすかについて明らかにする.具体的には,新たに解法を学習した図形問題について,筆圧の調整が可能な場合と不可能な場合における問題の正答率や解答時間,解法説明の正確性,筆圧値の比較検証を行ったところ,筆圧による濃淡表現がない場合に問題の正答率や説明の正確性が低下することが明らかとなり,理解度が低下する可能性が示唆された.

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Information

Book title

情報処理学会 研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI)

Volume

2025-HCI-211

Pages

1-8

Date of issue

2025/01/07

Date of presentation

2025/01/15

ISSN

2188-8760

Citation

津田 紗宮良, 宮崎 勇輝, 小林 沙利, 中村 聡史, 掛 晃幸. デジタルペンの筆圧による濃淡表現の有無が算数問題の理解に及ぼす影響の調査, 情報処理学会 研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI), Vol.2025-HCI-211, No.28, pp.1-8, 2025.