Abstract
多くの人が日常的に化粧を行っているが,化粧の技術を習得するのは容易ではない.特に眉毛は左右差が分かりやすい部位であり,化粧を施しても左右対称ではなく不自然に見えてしまうことがある.眉毛を左右対称に描くことが難しい原因の一つとして左右で手の動かし方が異なることが挙げられる.そこで本研究では,眉毛を描くためのアイテムの先端をリアルタイムに認識し,鏡を模したディスプレイ上に手を動かすべき方向を示した矢印ガイドを提示する手法を提案し,システムの実装を行った.また,実際にユーザに使用してもらうことで矢印のガイドによって左右対称の眉毛を描くことができるのか,ガイドなし,既存手法である囲いガイドと比較して検証を行った.その結果,矢印で動かすべき方向を示すことによって,化粧後の眉毛の左右対称性が向上することが明らかになった.特に眉毛の化粧に慣れている人に効果的である可能性が示唆された.
Artifacts
Information
Book title
情報処理学会 研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI)
Volume
2025-HCI-211
Pages
1-8
Date of issue
2025/01/07
Date of presentation
2025/01/15
Location
沖縄産業支援センター
ISSN
2188-8760
Citation
田中 佑芽, 髙野 沙也香, 中村 聡史. 左右対称の眉を描くための矢印ガイドシステムの提案, 情報処理学会 研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI), Vol.2025-HCI-211, No.30, pp.1-8, 2025.