研究報告

人-AI協調アノテーションの有用性検証とAI予測の提示タイミングが人のラベル決定に及ぼす影響

Abstract

AIは様々なタスクに活用されており,データに対するアノテーションへの利用可能性も示されている.本稿では,人とAIの協調アノテーションにより,スポーツのネタバレ画像データセットの質が向上するか検証する.また,AIが予測したラベルとその理由を,人がアノテーションする前に提示する場合と,人がアノテーションした後に提示する場合で,ラベル決定に異なる影響を及ぼすか明らかにする.アノテーション実験の結果,AIによる予測が正しい場合は,AIなしでアノテーションするときよりも正確なラベルが付与され,AIによる予測が誤っている場合は,AIなしでアノテーションするときよりも誤ったラベルが付与されることがわかった.また,AIの予測を提示するタイミングによって,ラベルの正確性や一致度,アノテーション作業の負荷の大きさが変わる可能性が示された.

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Information

Book title

情報処理学会 研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI)

Volume

2025-HCI-212

Pages

1-8

Date of issue

2025/02/26

Date of presentation

2025/03/07

ISSN

2188-8760

Citation

木下 裕一朗, 中村 聡史. 人-AI協調アノテーションの有用性検証とAI予測の提示タイミングが人のラベル決定に及ぼす影響, 情報処理学会 研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI), Vol.2025-HCI-212, No.42, pp.1-8, 2025.