Abstract
印象評価実験やアノテーション付与作業は,決まった問題数やタスク量に対してひたすら同じ工程で回答を繰り返すような実験である.これらの実験では繰り返し行われる選択行動により,実験協力者が不適切な慣れを発生させることが問題となることがある.我々はこれまで,不適切な慣れが実験協力者に及ぼす影響を調べるため回答時間とマウスの軌跡に着目した分析を行い,影響を受けている場合の傾向を調査してきた.しかし,分析に使用していたデータは実験協力者の主観で選択肢を選ぶ形式であったため,真面目な場合と不適切な慣れの影響を受けた場合の回答内容を比較できていなかった.そこで本稿では,客観的な正解を有する計算問題を用いた実験を行い,不適切な慣れの影響が生じている場合の傾向について調査を行った.その結果,これまで提案してきた回答時間とマウスの軌跡に問題の正誤を組み合わせた指標によって,不適切な慣れの影響を判断できる可能性があることを明らかにした.
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Book title
情報処理学会 研究報告コラボレーションとネットワークサービス(CN)
Volume
2025-CN-125
Pages
1-8
Date of issue
2025/01/26
Date of presentation
2025/03/06
ISSN
2758-8262
Citation
髙久 拓海, 中村 聡史. 繰り返し選択実験の単調さが不適切な慣れに及ぼす影響, 情報処理学会 研究報告コラボレーションとネットワークサービス(CN), Vol.2025-CN-125, No.9, pp.1-8, 2025.
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