研究報告

上を向いてタップしよう: 首の角度のリアルタイム推定を用いた姿勢矯正を誘導するゲームの実現

Abstract

スマートフォン利用時において,スマートフォンを肩より下に置き,上から覗き込むような俯いた姿勢で操作してしまう人が多く見られる.首は傾ければ傾けるほど負荷がかかるため,このような姿勢を避けることが望ましい.そこで,本稿ではユーザの姿勢矯正を誘導するため,スマートフォンのみからユーザの首の角度を推定するモデルを用いてフィードバックを行うシステムをゲームとして実装した.具体的には,姿勢が良いとスコアが上がり,姿勢が悪いとスコアが上がりにくいようにゲームをデザインした.システムを用いて実験を実施し,姿勢矯正の可能性とゲームの楽しさに与える影響について検証した.実験の結果,首の角度に連動したフィードバックはゲームプレイ中の姿勢への意識を有意に高めることが明らかになった一方,楽しさには影響を与えないことがわかった.

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Information

Book title

情報処理学会 研究報告エンタテインメントコンピューティング(EC)

Volume

2025-EC-75

Pages

1-8

Date of issue

2025/03/10

Date of presentation

2025/03/17

Location

京都大学

ISSN

2188-8914

Citation

渡邉 健斗, 中村 聡史. 上を向いてタップしよう: 首の角度のリアルタイム推定を用いた姿勢矯正を誘導するゲームの実現, 情報処理学会 研究報告エンタテインメントコンピューティング(EC), Vol.2025-EC-75, No.15, pp.1-8, 2025.