研究報告

競馬観戦時における着目馬識別を可能にする忘却を考慮したパズル型勝負服記憶支援手法の提案

Abstract

競馬観戦において騎手が着用する勝負服で競走馬を識別するニーズがある.しかし勝負服には似ている服が多く存在するうえ,毎レース識別したい勝負服は異なるため,似た勝負服を識別可能な程度に記憶にしたうえでレース後すぐ忘却することができないと,競馬観戦中に混同を引き起こす.そこで本研究では,勝負服を分割し元に戻すことで勝負服を記憶する,忘却を考慮したパズル型記憶促進手法を提案した.またパズル手法の有効性を検証するため,勝負服を記憶する際に利用されている塗り絵手法との再認実験による比較実験を行った.実験の結果,再認テストは両手法ともに好成績であったが,塗り絵手法は忘却性が低く,前回記憶した勝負服が次の再認テストに影響を及ぼしていることが明らかになった.また,パズル手法の方が類似勝負服との違いを意識することができ,塗り絵手法より勝負服識別のために長期的に利用したいと評価された.

Information

Book title

情報処理学会 研究報告エンタテインメントコンピューティング(EC)

Volume

2025-EC-75

Pages

1-8

Date of issue

2025/03/10

Date of presentation

2025/03/18

Location

京都大学

ISSN

2188-8914

Citation

宮崎 勇輝, 中村 聡史. 競馬観戦時における着目馬識別を可能にする忘却を考慮したパズル型勝負服記憶支援手法の提案, 情報処理学会 研究報告エンタテインメントコンピューティング(EC), Vol.2025-EC-75, No.39, pp.1-8, 2025.