Abstract
著者らの研究グループでは,コミック作品においてオノマトペが使われていないコマに着目し,「登場人物の身体のパーツを拡大して描写されているコマ」,「サイズ自体の大きいコマ」,「丁寧で繊細な描写が施されているコマ」の三種類のコマでオノマトペが使われていないと報告した.しかしながら,これは研究担当者の主観的な判断で分類が行われた定性的な調査だった.そこで,この知見を「Manga109」と「COO」を用いて定量的に調査した結果,「身体拡大」コマではオノマトペが使われておらず,「サイズ大」コマ,「繊細」コマではむしろオノマトペがよく使われていることが明らかとなった.
Information
Book title
第12回 コミック工学研究会
Pages
8-14
Date of issue
2025/07/26
Date of presentation
2025/07/26
Location
熊本大学
Citation
山田 柊太, 小松 孝徳, 中村 聡史. コミックにおけるオノマトペの不使用場面についての定量的調査, 第12回 コミック工学研究会, No.2, pp.8-14, 2025.
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