Abstract
クラウドソーシングを活用したGUI実験では,多くの参加者を素早く募集でき,UI操作時のデータを大量に収集できる.一方で,指示を守らない参加者や雑な操作を行う参加者も存在するため,実験データの品質が低下する懸念がある.我々はこれまで,実験前の事前タスクによって参加者をスクリーニングする手法を検討してきた.しかしこれまでの研究では,スクリーニングが実験結果に与える影響の検証が不十分であり,手法の適切な評価がなされていなかった.そこで本稿では,不適切な参加者が混入した場合の実験結果への影響をシミュレーションすることにより,手法の有用性の検証を行った.その結果,不適切な参加者の割合を少なくするほどGUI操作のパフォーマンスモデルの推定精度が向上する傾向がみられ,事前タスクによるスクリーニング手法の有用性が示唆された.
Artifacts
Information
Book title
情報処理学会 研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI)
Volume
2025-HCI-214
Pages
1-8
Date of issue
2025/08/27
Date of presentation
2025/09/04
Location
北海道科学大学
ISSN
2188-8760
Citation
三山 貴也, 山中 祥太, 中村 聡史. クラウドソーシングを活用したGUI実験における参加者スクリーニング手法の検証, 情報処理学会 研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI), Vol.2025-HCI-214, No.14, pp.1-8, 2025.