予稿集

溝間隔の違いによる筆圧変化を活用したシート埋め込み型ID認識手法

Abstract

本研究では,デジタルペンを用いた手書きを補助するものとして,筆圧変動を利用して筆記対象物を識別可能とする手法を実現し,それを用いた支援システムを実装した.具体的には,一定間隔で溝を設けた透明な筆記対象物をディスプレイ上に配置し,筆記時の筆圧変化をもとに筆記対象物の識別を行う,既存のディスプレイとデジタルペンのみで実現可能な新しい筆記対象物識別手法を用いる.評価実験では,溝の幅が異なる4種類のシートを作成し,筆圧のピークに基づき判定する手法の精度検証を行った.実験の結果,識別精度0.78で推定可能であることがわかった.さらに,本手法の有用性を検証するため,物理カラーパレットや学習支援教材などのアプリケーション例を実装し,実用性を検証することで,分野にとらわれない様々な場所での応用可能性を示した.

Information

Book title

第33回インタラクティブシステムとソフトウェアに関するワークショップ(WISS 2025)

Date of issue

2025/12/03

Date of presentation

2025/12/05

Location

定山渓ビューホテル(北海道)

Citation

瀬崎 夕陽, 関口 祐豊, 中村 聡史. 溝間隔の違いによる筆圧変化を活用したシート埋め込み型ID認識手法, 第33回インタラクティブシステムとソフトウェアに関するワークショップ(WISS 2025), 2025.