Abstract
化粧において眉毛を左右対称に描くことは難しい.その要因の一つとして左右で手の動かし方が異なることが挙げられる.我々はこれまでの研究において,手を動かすべき方向をアイテムの先端に示した矢印ガイドを提示する手法を提案し,実験により矢印ガイドの使用で,化粧後の眉毛の左右対称性が向上することが明らかになった.しかし,矢印の表示が不安定であるといったシステム上の課題や,参加者数が限られていたこと,左右対称性の評価が人手であったことなど,十分な検証とは言えなかった.そこで本研究では,システムの問題を改善したうえで,より多くの参加者を対象として再検証を行うとともに,画像処理による左右対称性の定量評価方法を検討した.その結果,矢印ガイドより囲いガイドが高い評価となった.また矢印ガイドが有効に働くひとの特徴や,眉毛のどの部位で特に効果が高いかが明らかとなった.
Information
Book title
情報処理学会 研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI)
Volume
2025-HCI-215
Pages
1-8
Date of issue
2025/11/19
Date of presentation
2025/11/27
ISSN
2188-8760
Citation
田中 佑芽, 中村 聡史. 眉毛を左右対称に描くための矢印ガイド提示手法の再検証と左右対称性の定量的評価, 情報処理学会 研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI), Vol.2025-HCI-215, No.21, pp.1-8, 2025.