Abstract
大学生スポーツ記者は,試合中の雑務の多さや経験不足などから,抽象的な質問ばかりしてしまうことがある.我々はこれまで,記者の質問の質向上を目指して,記者が試合中に興味をもったシーンをフラグとして記録し,試合に関する時系列情報と試合動画を確認可能な試合振り返り手法を提案してきた.しかし,自動かつリアルタイムでの時系列情報分析に課題があり,実地での利用可能性を検証できていなかった.そこで本研究では,時系列情報分析を完全自動化し,取材現場で利用可能なシステムを実装した.また取材現場で実際に利用してもらい,振り返り時にフラグを活用することで,短時間でも試合の振り返りが可能になり,試合の理解が深まる傾向が見られた.