研究報告

平均化手法を用いた非利き手筆記練習手法の提案

Abstract

両手で同時に文字や線を筆記する「両手同時筆記」は並行作業を可能にし,表現の幅を広げる筆記法であると考えられるが,非利き手の筆記能力の低さや左右の手の干渉などがその実現を困難にしている.本研究では,両手同時筆記の実現に向けた第一歩として非利き手の筆記能力を向上させるため,利き手の筆跡から生成した平均文字を手本に用いて,非利き手でそれを繰り返しなぞる練習法を提案した.提案手法では,左右の手を交互に使用することで利き手の運動イメージから技能転移を促進するとともに,非利き手での筆記文字が手本に漸近するアニメーションを提示し,誤差を把握できるフィードバックを行った.実験では,提案手法を用いる群と単回の自筆文字を手本としてなぞる比較手法を用いる群の2群に分けて練習を実施し,練習前後における非利き手の筆記能力の変化を評価した.その結果,提案手法は比較手法と同程度の筆記精度向上効果を維持しつつ,非練習文字にも効果が波及する安定した学習過程を実現する非利き手筆記練習手法であることが示された.

Information

Book title

情報処理学会 研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI)

Volume

2026-HCI-216

Pages

1-8

Date of issue

2026/01/07

Date of presentation

2026/01/15

Location

宮古島未来創造センター

ISSN

2188-8760

Citation

能宗 巧, 瀬崎 夕陽, 関口 祐豊, 中村 聡史. 平均化手法を用いた非利き手筆記練習手法の提案, 情報処理学会 研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI), Vol.2026-HCI-216, No.48, pp.1-8, 2026.