Abstract
Webアンケートは手軽に多くのデータを収集できる一方で,低品質な回答が混入しやすい.特に自由記述設問では意味のない文字列を入力するといった不適切な回答が生じやすい.こうした自由記述回答の質には,アンケートの形式や設問文の口調が影響を及ぼす可能性がある.具体的には,SNSの普及によりチャットや口語表現が身近になったため,チャット形式と口語的な口調の設問文を組み合わせることで回答者の心理的ハードルを下げ,より詳細な回答を引き出せることが期待される.一方,形式と口調の整合性が低い場合には回答者が設問に違和感を抱き,回答の質を損なう懸念もある.そこで本研究では,Webアンケートの形式および設問文の口調が自由記述設問の回答に及ぼす影響を調査する.「形式」にはチャット形式,標準形式という2つの水準,「口調」には口語,普通という2つの水準を設け,これらを組み合わせた4条件で実験を行い.自由記述設問の回答を分析した.その結果,回答トピック数については有意な差はみられなかった一方,回答時間についてはチャット形式において短くなることが示唆された.
Information
Book title
情報処理学会 研究報告コラボレーションとネットワークサービス(CN)
Volume
2026-CN-127
Pages
1-8
Date of issue
2026/01/15
Date of presentation
2026/01/22
Location
宮古島未来創造センター
ISSN
2758-8262
Citation
加藤 純世, 三山 貴也, 畑中 健壱, 中村 聡史. Webアンケートの形式と設問文の口調が自由記述設問の回答に及ぼす影響, 情報処理学会 研究報告コラボレーションとネットワークサービス(CN), Vol.2026-CN-127, No.6, pp.1-8, 2026.