研究報告

自由記述回答の定量評価に向けた画像説明タスクの提案:進捗バー速度と回答欄サイズの影響比較

Abstract

自由記述設問は,選択式設問に比べて回答者の思考や理由付けをより詳細に引き出せるため,アンケートにおいて重要な役割を担っている.しかし実際には,「特になし」や無意味な文字列といった不真面目回答が一定数生じることが知られており,これらを抑制するためにさまざまな工夫が提案されてきた.一方,既存研究で用いられてきた自由記述設問は,設問内容によっては回答者が十分に回答できない場合があり,提示された手法を純粋に評価することが難しいという問題がある.つまり,すべての回答者が回答可能でありつつ,記述量に自然な個人差が生じる設問設計が求められる.そこで本研究では,画像内で複数の出来事が同時に起こっている「画像説明タスク」を提案し,誰でも回答可能でありながら記述量の差が明確に現れる状況を意図的に構築した.またこのタスクを用いて,進捗状況バーの表示速度および回答欄の大きさというUI要因が自由記述回答に与える影響を比較し,画像説明タスクの有用性と,不真面目回答の抑制や回答質の向上に寄与する要因を検証した.実験の結果,画像説明タスクはUIデザインの効果を多角的に検証するための手法として有効であることが示された.

Information

Book title

情報処理学会 研究報告コラボレーションとネットワークサービス(CN)

Volume

2026-CN-127

Pages

1-8

Date of issue

2026/01/15

Date of presentation

2026/01/22

Location

宮古島未来創造センター

ISSN

2758-8262

Citation

畑中 健壱, 中村 聡史. 自由記述回答の定量評価に向けた画像説明タスクの提案:進捗バー速度と回答欄サイズの影響比較, 情報処理学会 研究報告コラボレーションとネットワークサービス(CN), Vol.2026-CN-127, No.10, pp.1-8, 2026.