Abstract
吹奏楽や管弦楽では,演奏者が練習時に課題点や注意点,アドバイスなどを譜面に書き込み,記録しておくことがよくある.しかし,書き込みが増加すると譜面自体や書き込みの視認性が低下するという問題がある.そこで本研究では,追加の動作を行わずに筆記情報から設定した書き込みの重要度をもとに,視認性を向上させる手法を提案する.具体的には,筆圧などを用いて重要度を設定し,その重要度に応じて書き込み自体の濃度を時間経過とともに変化させる.また,吹奏楽部員の中高生を対象に譜面への書き込みに関する基礎調査とプロトタイプシステムのユーザ評価実験を実施し,システムの利用可能性の調査を行った.その結果,練習の段階に伴って重要視される書き込みが譜面理解から音楽表現へと変化することが明らかになった.また,筆圧のみでの重要度設定では安定した精度は得られなかった一方で,重要度が低い書き込みを徐々に消していくシステムに対する肯定的なユーザ評価も得られた.
Information
Book title
情報処理学会 研究報告デジタルコンテンツクリエーション(DCC)
Volume
2026-DCC-42
Pages
1-8
Date of issue
2026/01/15
Date of presentation
2026/01/22
Location
宮古島未来創造センター
ISSN
2188-8868
Citation
津田 紗宮良, 中村 聡史. 譜面への書き込みによる視認性低下の改善を目的とした筆記情報を用いた重要度設定手法の提案, 情報処理学会 研究報告デジタルコンテンツクリエーション(DCC), Vol.2026-DCC-42, No.20, pp.1-8, 2026.