Abstract
漫才は主に2人1組の話者が掛け合いを通じて笑いを生み出す芸であり,老若男女に楽しまれるコンテンツとしてインターネット上に多くの漫才動画が公開されている.しかし,動画のタイトルやサムネイルといった表層的な情報だけでは,漫才の掛け合いや間の使い方といった発話に関するスタイル,あるいは同一の漫才師であってもネタごとに大きく異なるスタイルの差を読み取ることが難しい.そのため,視聴者は,再生回数などの既存のメタデータを手掛かりとして動画を選択する傾向があり,漫才の掛け合いや話者交代といったネタのスタイルなどの特徴が選択行動に反映されにくいという課題がある.そこで本研究では,漫才師の発話特徴を視覚的に把握できる「発話グラフ」を提案し,従来のタイトルや再生回数では得られなかった新たな判断材料として,その提示が動画選択行動に与える影響を実験により検証した.実験の結果,提案手法は全体として再生回数などの既存メタデータを上回る主要な判断材料とはならなかった一方で,特定の漫才師や漫才への親和性が高い参加者においては,動画選択の1つの観点として機能することが明らかになった.
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Information
Book title
情報処理学会 研究報告コラボレーションとネットワークサービス(CN)
Volume
2026-CN-127
Pages
1-8
Date of issue
2026/01/23
Date of presentation
2026/01/23
Location
宮古島未来創造センター
ISSN
2758-8262
Citation
金谷 一輝, 中村 聡史. 漫才師の発話交代可視化による漫才動画探索支援手法の提案, 情報処理学会 研究報告コラボレーションとネットワークサービス(CN), Vol.2026-CN-127, No.64, pp.1-8, 2026.