学位論文

大学生スポーツ記者の対面インタビューにおける質問作成を支援する試合振り返り手法

Abstract

本研究では,大学生スポーツ記者にとって,試合中のマルチタスクやインタビュー開始までの時間的制約によって,試合を深掘りする質問を考えることが難しいという問題に着目し,記者自身が試合観戦中に興味を持ったシーンでフラグ付与を行い,それを参考にしながら試合動画やプレーデータを振り返るという試合振り返り手法を提案した.これにより,大学生スポーツ記者が試合を深掘りする質問を作成できるよう支援することを目的としている. プロトタイプシステムを用いた質問作成実験では,特に立ち位置に言及する質問が多く見られ,試合を深掘りする質問が作成されることが確認された.また,プロトタイプシステムを用いて作成された質問に対する評価実験では,試合を深掘りする質問が選手と記者の双方から高評価である傾向が示され,本研究の目的は妥当であると考えられたため,提案手法の実用化を進めることとした.スマートウォッチを用いたフラグ付与システムや,フェンシングにおける選手の立ち位置のリアルタイム分析を実装し,取材環境で利用可能なシステムを構築した.実際のインタビューにおけるユーザテストの結果,提案手法が取材現場でも運用可能であり,限られた時間の中でも試合内容を的確に把握し,具体的な質問を作成できることが確認された.また,フラグ付与行動が試合への注意を促し,記者の試合の観察姿勢や記憶にも好影響を与えることが示唆された.

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Book title

明治大学大学院 先端数理科学研究科 修士(工学)

Date of presentation

2026/02/12

Citation

萩原 亜依. 大学生スポーツ記者の対面インタビューにおける質問作成を支援する試合振り返り手法, 明治大学大学院 先端数理科学研究科 修士(工学).